轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

「朝日新聞」1940(昭和15)年1月~10月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 306,118 字 · 613 页

青空文庫

二

旅行中に一緒になった山木判官兼隆の妻に、彼女をやろうと約束しているからである。

父親がむすめに対して、それを一個の女として見直すのは、誰しも、嫁入りばなしの時からであった。

二

旅装を解いたその日は、わけもなく暮れてしまい、それからの数日も、一族の来訪やら、留守居の用務を訊ねたりなどして、時政はまだ家庭の父らしく寛ぐ暇もなかった。

――が、ようやく、その小閑を得た日であった。彼は、息女たちの局へ来て、京都の土産物の数々を披き、息女たちの喜びをながめて、彼も他愛ない半日をすごしていた。

(北条殿はよいお子持で――)

とよく人にも云わるるとおり、時政はまだ五十もこえないのに、妙齢のむすめ達が三人もあった。

十六、十八の姉妹と、それに先妻の子でちょうど二十歳になる長女とがある。そのいちばん姉が政子だった。

容貌は、親の慾目で見ても三人とも、そう人並み優れたほどでもない。ただ政子だけは、幾ぶん亡き先妻の容色を偲ばせるものがあった。

貌の異なるように、政子は、二人の妹とは、気性も甚だちがっていた。自分だけ母のちがうという事を常に心においているせいもあろうが、よく身近の侍女たちを操縦し、今の母の機げんを損なわず、妹たちからも、姉君として尊敬をうけている。