轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんらん

親鸞

吉川 英治

「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页

青空文庫

田歌篇

第二の華燭

一

「おう、生信房か、きのうも噂していたところ、よう戻ってこられた」西仏や光実は、いつも変りのない温情で彼を迎えた。

「上人は」と、何よりも先に訊く。

「お変りもない。いよいよお元気でいらせられる」

「それ聞いて、安心した」と、生信房は落着いて、やがてその後での話だった。

彼は、故郷の天城に、一人の老母をのこしていたが、母の生家が元々、常陸の下妻なので、そこで老後を養いたいというので、母を背に負って、何十年ぶりかで、常陸へ帰って行った。

下妻の人々は、老母を背に負って帰ってきた生信房をながめて、誰も彼も驚き顔をした。――なぜならば、この老母のひとり息子というのは、天下に隠れもない兇悪な大盗で、天城四郎といわれている者だという噂を前から聞いていたからである。

(その悪名隠れもない一人息子の四郎が、頭をまるめ、しおらしい真似事して、老母の故郷の者を騙そうというつもりであろう。誰が、そのような手にたぶらかされようぞ)と、相手にする者もなかったが、やがて半年経ち、一年経っても、彼の母につくす様子に少しも怠りがみえないのみか、世間の人々に対しても、思いやり深く、老幼にやさしく、身は奢らず、人には施すという風なので、