轻松读懂日语经典作品
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しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
「あたりまえじゃないか。阿闍梨や碩学たちは、蔭でこそ、とやこういうが、一人として主張を持ち張るものはない。みんな、慈円僧正に、まるめられて、ひっ込んでしまった」
「座主には座主の、ふかい信念があってのことだ」
「見せてもらおうじゃないか、その信念というやつを」
「それは、現在では、水かけ論だ。範宴が、果たしてそういう天稟の質であったか否かは、彼の成長を見た上でなければ決定ができない」
「それみろ。――神仏にもわからぬことを、どうして、僧正にだけわかるか。ごまかしだっ、依怙贔屓だっ」
「大きな声をするなっ」
「するッ――おれはするっ――仏法を亡すものは仏弟子どもだっ」
「これっ、若輩のくせに、いいかげんにしろ」
「いってわるいか」
「わるい!」
「じゃあ、貴公も、まやかし者だ、仏陀にそむいて、山の司権者におべッかるまやかし者だ」
「生意気をいうなッ」朱王房の襟がみをつかんで、そこへ仆した。すると、房の人々が、
「どうしたのだ、どうしたのだ……」と、駈け上がってきて、
「おいっ、離せ」
「いや、縛ってしまえ。そして、阿闍梨のまえに曳いて行って、たった今、この青二才がほざいた言葉を、厳密な掟の下に、裁かなければならない」