轻松读懂日语经典作品
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しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
四
そして、
(これでいいのか)と自分の研鑽を疑った。なんとなく、自信がなかった。
そして、朝夕に艱苦を汲んだ法輪寺川ともわかれて、小泉の宿場町にはいると、すぐ、頭のうちは弟のことでいっぱいになっていた。
四
朝麿は、見ちがえるほど恢復して、病床を離れていた。
兄と、性善坊とが、旅装いをして、ふいに訪ねてきたので、彼は梢とともに、驚きの眼をみはって、
「どこへお旅立ちですか」と、もう淋しげな顔をした。性善坊が、
「いや、お師様には、もはや華厳をご卒業あそばしたので、南都にとどまることはないと、法隆寺の僧都様からゆるしが出たために、お別れを告げてきたのです」と話すと、朝麿は、
「では、叡山へ、お帰りですか」と、なお心細げにいうのであった。
「されば……帰ろうと思う」範宴はそういって、
「ついては、おもとも京都へ共に帰らぬか」
「…………」
「わしが一緒に行ってあげよう。そして、ともどもに、養父上へお詫びをするが子の道ではないか」
「兄上。ご心配をかけて、なんともおそれ入りまする。けれど、今さら養父の家へは帰れません」
「なぜ」
「……お察しくださいまし……どの顔をさげて」
「そのために、兄がついて行くではないか。