轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんらん

親鸞

吉川 英治

「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页

青空文庫

尾を垂れて退くわけにはゆかなくなった。

「おのれ、このほうを撲ったな」

「撲った!」昂然と、若者は、いって憚らなかった。

「人もあろうに、わしの主人の和子様に、無礼を働いたゆえ、打ちのめしたのだ。それが、どうしたっ」

「おのれは、どこの若党か」

「前の皇后大進、藤原有範卿に仕える侍従介というものじゃ」

「落魄れ藤家の雑人か」

「なんであろうと、この身にとれば、天地無二の御主君。……ささ、和子様、もうお泣きあそばすな」と、侍従介は泣きじゃくる十八公麿をなだめながら、手の泥や衣服の塵を払って、

「お母様も、叔父様も、乳母も和子様のおすがたが見えぬとて、どんなに、お探し申しているかしれませぬ。泣き顔をおふき遊ばして、介と一緒に、はよう、お館へもどりましょう」肩を叩いて、歩みかけると、七郎は、跳び寄って、

「待てっ。用は済まぬ」と、介の刀の鐺をつかんだ。介は、振り向いて、

「何か、文句があるか」

「おうっ、今の返報を」いきなり、拳をかためて、介の頬骨をくだけよと撲りかかった。

しかし、予期していた介は、巧者に、半身をすばやく沈めて、七郎の小手を抱きこむように手繰ったと思うと、