轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんらん

親鸞

吉川 英治

「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页

青空文庫

容易なことでは、泥を吐くまい、拷問にかけろ、拷問にかけい!」と叱咤した。

侍たちは、篝火の中から、炎のついている松明をつかみ出して、安楽房の顔をいぶした。

六

一方、住蓮はどうしたろうか。

彼が友の安楽房とわかれて取った道も、元より荊棘でないはずはない。いや、住蓮のほうは、もっと酷かった。

「岡崎の善信御房へ――」と、彼は短気にそこを目ざして人里へ降りて行ったので、たちまち、捕吏の眼にとまって、

「鹿ヶ谷の売僧!」と、まるで悪魔のように追いまわされた。

遠く叡山のふもとの方まで、彼は逃げ走って、山林の中へかくれたが、そこは実に、捕吏の屯以上に、危険な地域であった。なぜならば、念仏門の敵地だからである。叡山の山僧たちは、この附近へ鹿ヶ谷の一名が逃げこんだと聞くと、奮い立って、山狩りに奔命していた。――その人々の声高にいい交わして通る言葉を聞いて、住蓮は、叡山の策動や、この虚に乗じて、素志をとげようとしつつある彼らの肚をまざまざと見た。

「この分では、善信御房の岡崎のお住居も、どうあろうか」と、心もとなく思いながら、深夜、山林からそっと出て近づいてみると、果たして、遠く竹や柴で柵を作って、そこへ通う道には、官の見張が立っている。