轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんらん

親鸞

吉川 英治

「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页

青空文庫

――その大嫌いなおれの支配下へ流されてきたのは、よくよく仏罰のあたった坊主。ずいぶん粗末に扱ってやれ、不愍などかけるとゆるさぬぞ)

初めからこういう調子の年景であったから、部下の態度はおよそ推して知ることができる。――情けというようなものは、みじんも今日までかけられなかった。

で――そろそろ青黒い裏日本の冬の風が波立ってきても、彼のゆるしがないために、板戸一枚造ることができないのだった。

「……おお寒い。日が暮れると、とたんに陽気が変る。――今日は誰が、町へ托鉢に出られたのか」

「生信房どのと、教順どののお二人じゃ」

「はやく帰ればよいにな。……わるくすると、今夜あたり、時雨でのうて、雪になるかも知れん」人々は、灯りのない室の中に、風の音を聞いてかたまっていた。

二

その三人の弟子たちは、皆、善信が京都からこの越後へ送られてくる途々の間に、善信の徳を慕って従いてきた新弟子たちであった。

大町の如道とか、和田の親性とか、松住の円貞などという人々も、善信と知りあう機縁を得て、みな旧教をすてて念仏門の帰依者になった。

彼のあゆむ所には、必ず彼の信仰が、何かの形でこぼれて行った。