轻松读懂日语经典作品
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しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
酒飲みの亭主を持ったら、酒の燗ぐらいはおぼえておけ」
「すみません、暖め直してきますから」
「いいいい。後のやつを、もっと熱くしておくんだぜ。それに、肴といやあ、毎晩、芋か蓮根だ。あしたは弓を持って、裏山の小鳥でも猟って焼いておけよ」
「いつも、そう思いながら、つい織仕事の暇も惜しいものですから」
「云い訳は止せ、酒がまずくならあ。気のきかねえ阿女を嬶に持つと、こうも世話が焼けるものかなあ」
「さ、こちらのが燗きました。熱いのをお酌ぎいたしましょう」
「熱ッ。……どじめッ、こぼさねえように酌げねえのか」
「あ、かんにんして下さい」
「う、うーい」平次郎は、おくびをしながら、
「ここんとこ、久しくこの腕ッぷしを振り廻さねえから、癇の虫が退屈しやがって、なんだか、こううずうずしているのだぞ」
「あまり過ぎると、体にこたえますし、あしたの仕事もありますから、もう横になってお寝みなさいませ」
「この横着者め、おれを寝かせて、てめえも早く楽をしてえのだろう。……ま、まだいくらも飲んじゃいねえ、もう少し燗けてこい」
二
良人の酔いは、もう充分の度を超えているし、あしたの仕事に出る体のためにも気づかわれたので、