轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんらん

親鸞

吉川 英治

「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页

青空文庫

著者としてはさきの序文の公約もあるし、さまでには――と青年時代の山を見ぬ猟夫の意気にもなれない躊躇をなお持つのだったが、終戦以後、出ずべくして出でない宗教小説ないし宗教面の書のこれが一投石ともなれば再刊もまた多少の意義にはなろうかなどとも思い直してみた。その結果、多少の加筆校訂をする程度でついに出すことにしたわけである。諸子のご諒恕を仰いでおく。

内容についても、一言附しておきたい。

親鸞の出現は、その時代にあっては、実に宗教の世界ばかりでなく、思想の上にも、庶民生活にも劃期的な変革をよび起した先駆者の炬火そのものだった。

久しいあいだの貴族宗教の弊や門閥教団の害を彼は打ちやぶった。法悦の楽土を殿堂の神秘から庶民社会へひき下ろした。また秘仏の壮厳よりも赤裸な人間のなかに菩提の因子を求めて、これに偽りのない平明な教義を附したのも彼だった。いわば平民主義新宗教の宣布者であり、日本では前後に見ない民主的な教義をひっさげて出た革新児であった。

だが、その親鸞においてすら、伝記の史料となると、偶像の瑤珞や粉飾とひとしく、余りに常套的な奇蹟や伝説が織りまぜられていて、これの科学的な分解と小説的調整は決して容易なことではない。