轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
――彼は、子供が覚えたてのいろはを口誦さむようにあわてて、
「な、む、あ、み、だ、仏」そういって、
「痛かったか弁円」と、抱き起した。
「ち……」弁円は、眼に流れこんだ血を、手でこすって、彼に支えられながら、よろりと立ち上がった。
「おいっ、勘弁しろ。おれはもう元の天城四郎じゃなかった、仏弟子だ、このとおり謝る――」
と、頭を下げるとたんに、弁円は起き上がる時につかんでいた杖を真っ向にかむって、
「野郎っ!」天から振り落すような力で撲りつけた。
「ウーム……」さしもの四郎も、二つ三つ、足をよろめかせたまま、ばたっと、そこへ昏倒してしまった。
その背を、弁円は、また、二つ三つ撲りつけた。それでもなお腹の癒えない様子であったが、ちょうど、河原から堤へ上がってきた人影があったので、見つかっては面倒と思ったのであろう、
「馬鹿野郎、思い知ったか」そう捨てぜりふを吐き捨てると八ツ乳の草鞋に砂を蹴って、まっしぐらにどこともなく逃げ去った。
火と火
一
鹿ヶ谷の法勝寺は、月に幾日かは、必ず法話や専修念仏の衆会が催されるのに、この十一月から師走になってからは、
(住蓮が病気のために)といって、一回もそれがなかった。