轻松读懂日语经典作品
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しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
五
しかる所、近来浅学小才に慢じ、事ごとに、山令に誹議を申したて、あまっさえ、範宴少納言入壇の式に、その礼鐘の役目を故意に怠り、仏法を滅するものは仏徒なりなど狂噪暴言を振舞うこと、重々罪科たるべきに附、ここに、百日の禁縛を命じ、謹しんで、山霊に業悪を謝せしむる者なり
西塔諸院奉行
「おわかりでしょう。怖ろしい悪魔です。近づかない方が、お身のためです」
五
しかし、範宴は、
「かわいそうじゃ」と、かぶりを振って、肯かないのである。
性善坊が止める手を退けて、牢のそばへ、走り寄っていた。そして、懐かしげに、
「寿童どの」と、声をかけた。朱王房は、かっと、闇の中からにらみつけて、
「十八公麿、おぼえておれ、よくもこの俺を、土牢へいれたな」性善坊は聞くに耐えないで、
「だまれっ」と側からいった。
「――お師さまには、何もご存じないことだ。糺命されたのは、汝の自業自得ではないか」
「いや、貴様たちが、手を下したのも、同様だ。恨みは、こんどのことばかりではない、糺の原でも、あの後で、野火のことを、六波羅の庁に、訴えたろう」
「根も葉もないことを」
「いやいや、幼少の時に、俺が、日野の館へ、石を投げこんだことを遺恨に思って、それから後は、事ごとに、貴様たちが、わしの一家を陥れようと計っていたに違いない。