轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
すると、自分にあらぬ血が奏で初めるのだ」
「それは、おぬしばかりじゃない。……実をいえば、わしもだ。わしも何か、そういう自分の気持に気づいていないことはないが」
「やはり、女人をここへ入れたのは、わしらの誤りだった。御仏の旨にちがっていた」
「いや、御仏がではない――つまり自分たちの修行が未熟なためだ。女人を魔視し、女人を避けることを教えているのは、旧教だ、聖道門だ、それではならぬと法然上人も仰せられたことだし、善信御房のごときは、身をもって、あの通り示されている。――しかも、善信御房の信心は、誰が見ても、玉日さまを妻となされてからの方が、確固として、頼もしげに見えているではないか」
「だから吾々も、女人に対して、もっと近づいていいと仰せられるか」
「だめだ、こんな心では」自分の未熟を無念がるように、安楽房はそういってもだえた。
「おれなどは、とても善信御房のように、そこからすぐ安心をつかむことはできそうもない」
「では、どうしたものじゃ。……このままあのお二人をここに置けば、自分の信仰がくずれてしまうか、そうならぬ間に、厳しい詮議の者の眼に見つかってしまうのは知れたことだが……」