轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しんらん
親鸞
吉川 英治
「名古屋新聞」1934(昭和9)年9月28日~1935(昭和10)年8月9日、1936(昭和11)年1月19日~8月<br>「台湾日日新報 夕刊」1934(昭和9)年9月30日~1935(昭和10)年8月12日、1936(昭和11)年1月7日~8月4日<br>「京城日報」1934(昭和9)年9月~1935(昭和10)年8月、1936(昭和11)年1月10日~8月<br>「神戸新聞」1936(昭和11)年1月5日~8月6日<br>「福日新聞」「北海タイムス」1935(昭和10)年9月~1936(昭和11)年8月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 566,138 字 · 1127 页
新しく興り、新しく起ち、すべての旧態の殻から出て、この人間の世に、大きな幸福の光燈をかかげようとする青年のような意気が、七十をこえた法然上人にさえあった。
他の年の若い弟子には勿論、聖覚法印とか、蓮生とか、分別ざかりの人々にも、なお、叡山をはじめ、ほかの歴史あり権威ある旧教の法城が、なんとなく、落莫としてふるわない傾向があるのに、それらの大法団から比べれば、隠者の一草庵にもすぎないこの吉水の禅房が、いつとなく時代の支持をうけ、精神社会の中心かのような形にあるのは、なんとしても不思議な現象といわなければならない。
だが、社会はその不思議を正視しようとはしなかった。むしろ、畸形なもの、邪まなものとして、あくまで白眼視するのみか、その成長ぶりを見るに及んでは、
(これは捨ておけない)とにわかに、迫害を以て、この浄土門を今のうちに踏み潰してしまおうという形勢にさえあるのだった。
今日も――ようやく講堂のひさしに陽もうすずいて、上人の説法が了り、一同が礼儀を終って、静かに席を散ろうとすると、それへ外から息をあえいで戻ってきた一人の弟子が、
「たいへんですぞ、おのおの」