轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しんぺんちゅうしんぐら
新編忠臣蔵
吉川 英治
「日の出」1935(昭和10)年1月号~1937(昭和12)年1月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 337,181 字 · 676 页
当然、この火は、暴動になる性質のものである。
内蔵助は、はっとしたように、座中の顔を見まわしていたが、
『岡島! 勝田! 杉野!』
つづけさまに呼んで、その人々の顔が立つのを見て、
『前原っ』
と、さらに呼んだ。
四人は、彼の前へ出て、彼のきびしい眉の緊り方を見つめた。もう吩咐けられる使命を察したもののように、
『御家老、御城下へ参りますか』
と、前原伊助が云う。
『それもあるが――』
内蔵助は、四名を見て、どれもすこし若いと考えたらしかった。呼びよせた人々をその儘にして、顔を横に向けると、すぐ近くに、千葉三郎兵衛が坐っていた。
『三郎兵衛がよい。御城下の騒擾、殿の御信威にかかわる。すぐ馳せ参って、取り鎮められい』
『はいっ』
『不破も行け』
と、彼のうしろにいる数右衛門をも指名し、
『――町人共の喧騒は、むりもない。当然、彼らを先に安堵させてやらねばならぬ、騒ぎを見てから馳せつけるは、すでに、此方共の手ぬかりであった。十分、得心いたすように――くれぐれも威圧するな。明日中には、必ず藩札引換えをいたすであろうと、よう諭して帰すように』
『畏まりました』
千葉三郎兵衛は五十ぢかい分別者であるし、不破数右衛門は浜辺奉行の役柄にあるので民情に詳しく、町人たちと親しみもある男である。