轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんぺんちゅうしんぐら

新編忠臣蔵

吉川 英治

「日の出」1935(昭和10)年1月号~1937(昭和12)年1月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 337,181 字 · 676 页

青空文庫

よし、拙者が、追いついて、斬ってくる』

『もう、姿がわかるものか。それに、顔も知るまいが』

『住居は』

『左官親方の松五郎の家に同居しているらしい。奴茶屋から西へ四、五町ほど行った所の裏町だ』

『貴公たちは、これから寺井玄渓殿の住居へゆくか』

『いや、父の十内の家へ』

『では一足後から訪ねる』

『どうしても斬るつもりか』

又之丞は、なお唯七の考えを翻えさせようとするらしかったが、同志の誰でも知っているように、云い出すと肯かないことを、又之丞も知っていた。

『拙者の耳に入った以上、そんな奴を、見遁すことは出来ない。十内殿の家で待っていてくれ、後で、首を見せる』

闇へ向って、迅い草履の音が、消えて行った。潮田と小野寺は、その背を見送ってから、町の灯を遠く見て歩きだしたが、武林の考え方が正しいか、自分達の執った処置がよかったか、確乎と、判断が持てなかった。

水調子夜船話

寺町裏

『なに? 武林唯七が、そう聞いて、吉良の隠密とやらを、後から又追いかけて行ったのか……馬鹿なっ……』

若い者二人を次の間に措いて、小野寺十内は、灯りのない狭い部屋で羽織を着ていた。紐を結びながら出て来ると、