Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

で、そこから僧正に従いてゆく供の弟子僧は、すべてで五名になった。

雪は、吹きつのってくるので、

「今日は、麓口でおやすみになって、明日でも、雪の霽がるのを待ってから、お登りになっては――」と、供僧のうちで、いう者があったが、気性のはげしい、そしてまだ若い僧正は、

「なんの」と、脚もとめないのであった。

もっとも、新座主の登岳は、今日ということに、半月も前から叡山へは通牒してあるので、それを違えれば、中堂の人々や、一山の大衆に多大な手ちがいをかけなければならないから、

「では」と、供の者も、強ってとは、止めることもしなかった。

「おうーい」後ろで、誰か呼ぶような気がするので、五名は振り向いた。白い光の縞が、斜めに天地をかすめている、遠くからながめると、飛んでくる白鷺とも見える二つの蓑笠をかぶった者が、

「おうーい」声をあげつつ、来るのであった。

「誰だろう? ……」しばらくの間、雪にふきつけられたまま、五名は佇んで待っていた。

蓑笠の二人はやがて、近づいてきて、

「その中に、少納言どのは、おいであるか」と、いった。

「はい」範宴は、答えて前へ出た。

「おお」と、蓑を刎ね上げて、一人は前へすすみ、一人は、雪の中に、手をつかえた。