Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
四
次の間には、西仏や生信房などの人々が、これも、都の消息を聞きたさに、膝をかたくして控えていた。
「――はい、讃岐の上人様には、お館の御領地、讃岐国塩飽の小松の庄とやらいう所に、新たに一寺を建てて生福寺と申しあげ、お変りもなくご教化の由にござりまする」万野の答を聞くと、
「おお、そうか」親鸞は、ほっと深いうなずきをした。その安心が顔いろに現われて明るい眉になった。
「それをうかがって、まず安堵した。――さて、次には、お舅君の月輪老公にも、さだめしおすこやかでおられましょうな」
「……はい、その禅閤様は」万野のことばが濁ったので、親鸞はふと膝をゆるがせて、
「お病気でもあるか」
「おかくれなさいました」
「なに」はっと胸を上げて、
「老公には、御死去とか。……してまた、それはいつ?」
「去年の――承元四年の四月五日のことでございます。その前からのかりそめのお病が因となりまして」
「ああ知らなんだ……」と、親鸞は思わず声を落して――
「この身、配所にあるとは申せ、きょうまで、何も知らずにおった。――念仏門の大恩人、讃岐におわす師の法然御房もさだめしお力を落されたことであろう」