Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

八

「この野郎」刎ね返そうとすると、七郎は、さらに力をこめて、朱王房の喉を締めつけた。うウむ……と大きな呻きを一つあげて、朱王房は、悶絶してしまった。

八

ぐったりと四肢を伸ばしている朱王房の姿をながめて、孤雲は、落涙しながら、

「若様、おゆるし下さい。あなたを、範宴御房にも劣らぬ立派な者にしたいばかりに、かような、手荒な真似もするのですから」取り縋って、詫びていたが、気づいて、

「そうだ人が来ては」と、にわかに鋭くなって、四辺を見まわした。

幸に、性善坊の落して行った笠がある、それを、朱王房の頭にかぶせて、背に負おうとすると、朱王房は、うーむ、と呻いて、呼吸をふきかえした。

だがもう暴れ狂う気力はなかった。永い土牢生活のつかれも一度に出たのであろう、孤雲の肩にすがったまま、ぐったり首を寝せていた。

孤雲は、谷間に下り、水にそって、比叡の山から里へと、いっさんに逃げて行った。

*

東塔の無動寺には、近ごろ、稚い住持が来て、日ごとに勤行の場へ見えるようになった。いうまでもなく範宴である。

境内の一乗院が、彼のいる室と定められた。そこで、彼は、四教義の研究に指をそめた。