Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

二

改めて、親鸞が、

「愚禿でござります」あいさつすると、年景は、はっと後ろへ身を退いて、平伏した。

「ここへかく真昼中、参上できた面でもござりませぬが、きょうは改めてのお詫び――また、あわせて年景が慚愧を吐いてのお願いの儀あって推参いたしました。なにとぞ、宏大なご仁慈を垂れ給って、お聞き届けを」と、満身に汗を流しての言葉なのであった。

「なにか知らぬが、身にかなうほどのことなれば承ろう」親鸞がいうと、

「今も、御覧ぜられたでござりましょう、上人のおすがたを見れば、親のごとく慕い、この年景のすがたを見れば、鬼かのように逃げてゆく領民どもを――。年景は、あれが淋しゅうなりました」

「ウム」親鸞は初めて大きくうなずいた、なにか心にかなう時にする大きな眸をぱっと見ひらいて、

「おもとは、この親鸞に、何を求めに来られたか」

「はっ……」年景は、わなわなと肩をふるわせ、双眼からは湯のような涙をこぼしていた。

「……何か? ……さ、それがなにかは、分りませぬ。ただ、この身をお救い賜わるおん方は、上人おひとりこそと思いきわめ、この幾十日、日夜懊悩いたした末、恥をしのんで参ったのです。