Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
四
これと心をすえたことには断じて退かない性格の人でもある。それは源家の血を多分にうけた母の子である兄の長所でもあり、またみずから苦しむところの欠点でもあって、それが兄をしていつも安穏な境遇から求めて苦難の巷へ追い立てる何よりの素因であると、彼は今も歩みつつしみじみ考えてみるのだった。
四
この世のあらゆる音響から隔離している伽藍の冷たい闇の中から突然起った物音なのである。
すさまじい狼藉ぶりで、それは次から次へと、仏具や什器を崩したり、家鳴りをさすような跫音をさせて、広い真っ暗な本堂を中心として、悪魔の業が動き出している。
勿論、凡者の所業ではない、夕方、横川を渉って飯室谷へかかった天城四郎とその手下どもの襲ったことから始った事件であった。
洛外の蓮台野の巣を立ってきた時から彼らはすでにあらかじめ大乗院を目的として来たに相違なく、四郎がまず先に立って、妻扉をやぶって歩き、つづいて十数名の者が内陣へ入って、まず厨子の本尊仏をかつぎだし、燭台経机の類をはじめ、唐織の帳、螺鈿の卓、瑩の香炉、経櫃など、床の一所に運び集める。
それを頭領の四郎がいちいち眼をとおして、