Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
二
おもとも、不埒な駈落ち者などに関っておらずに、専心勉学をされたがよい。当人たちが困ろうと、飢えようと自業自得であり、むしろ生きた学問となろう。親のことばより実際の社会から少し学ばせたほうが慈悲というものだ。迎えの使いなどは断じて出さぬ)というのである。
二
手紙の一字一字が養父の顔つきであり声であるように範宴には感じられた。慈愛をかくして峻烈に不肖の子を叱りながらもどこやらに惻々と悩んでいる厳父のこころが傷ましい強さで、(かまいつけるな)といってある。
しかし、手紙の養父のことばを、そのままに解して、自分までが厳格な態度をとったら、弟は、どこへ行くのだろうと思った。おそらく、死を選ぶほかに彼の道はないのではないかと考えた。
性善坊が案じるのもそれだった。恋というものは熱病のようなものである。健康な人間が、自分の健康な気もちを標準にして荒療治をしようとすると、若気な男女は、春をいそぐ花のように、夢を追って身を散らしてしまうことをなんの惜しみともしないものである。その弱い木を揺りうごかして、傍から花の散るのを急がすような心ない処置をとっては、なんにもならない。