Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
五
上人様以下、念仏門の諸信徒と諸檀家に対して」彼はすぐ、頭のしんで、
(死!)と意識したが、
(死ぬくらいなことで、このお詫びができようか)と、もっと重い苛責を心のうちで求めた。
念仏停止の官命。
一声もこれを許さず――とあるこの峻厳な朝命。
その禍根が、自分と住蓮の二人のことから起ったのはいうまでもない。
「そうだ」彼は、高札の前から、よろよろと立ち上がった。悽愴な決意が、その顔を月より青く見せていた。
「――自分の行為を、明らかに官へ申しあげて、衷情を訴えて、上人の罪をゆるしていただこう。せめて……せめてそれが……」残酷にまで、冬の月が、彼の蹌踉として行く足もとを照らしていた。
西洞院の西評定所の門には、赤い篝火が消えかけていた。閉まっている門を打ちたたくと、
「たれだっ」と、べつな小門から侍が顔を突き出した。
「おねがいあって参りました。鹿ヶ谷に住む安楽房という者です。自分のいたした罪状について自首いたして出ました。御奉行にお会わせ下さい」
「なに、鹿ヶ谷の」わらわらと四、五名の侍たちが彼の両手を扼して、
「おおっ、安楽房っ」意外な獲物に、
「はやく」一人が眼くばせする、一人が評定所の奥へ駈けこむ。