Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
四
(――それだな)とは早くも察していたのであるが、わざと、何もしらない顔をして、
「十三日……」考えこんでいた。蔵人は、膝をすすめて、
「ぜひ、お繰りあわせをつけて欲しいが」
「して、当日の集りに見えらるる方々は」
「されば」と、右衛門尉は、懐をさぐって、燭の下に、連名の一巻をひろげながら、
「――近江中将蓮浄どの、法勝寺の執行俊寛僧都、山城守基兼どの、式部大輔正綱どの、平判官康頼どの、また、新判官資行どのを始めとして、かく申す右衛門尉、ならびに、蔵人行綱」と、読んだ。
四
院の文官と、北面の武士と、ものものしく連判してあるのである。
範綱は、眼をそらした。そして蔵人の眼をみると、蔵人は、じっと自分の眼を見つめて、こう秘密をうちあけた以上は、是が非でも加盟させずにはおかない、拒めば即座に左の手によせている太刀にものいわせても――という殺気のある眸をかがやかしていた。
「なるほど」範綱は、すこし後へ退がった。そのあいだに、彼は思案を決めていた。
「――では僧都の庵にあつまると申しても、歌、猿楽などいたして、半日を、風雅に遊ぼうというわけでもないですな」
「もとより、表面は――そういう態にしてあるが、まことは……」