Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
四
すると、また、玉日も、女房たちも、何がおかしいのか、いよいよ笑って、返辞をしない。
「せっかく、面白う遊戯していたに、この慈円が来たために、やめさせては悪い。舞わねば、わしは帰るほかあるまい」
すると、玉日は、父のそばへ小走りに寄ってきて、その膝に甘えながら、
「叔父さまを、帰しては嫌です」
「それでは、管絃を始めたがよい」
「叔父さまも、なされば――」
「するともよ」慈円は、わざと興めいて、
「わしは、歌を朗詠しよう」
「ほんとに?」姫は、念を押して、女房たちへ向いながら、
「叔父さまが、朗詠をあそばすと仰っしゃった。そなた達も、聞いていらっしゃい」
「はい、はい、僧正さまのお謡など、めったにはうかがえませぬから、ちゃんと、聞いておりまする」
「そのかわりに、姫も、舞うのじゃぞ」
「いや」玉日は、慈円のうしろをちらと見た。そこに、青白い顔をして梅の幹のように痩せてはいるが凜としてひとりの青年がさっきからひかえている、その範宴をながめて、はにかむのであった。慈円は気がついて、
「そうそう、姫はまだこのお人を知るまい」
「…………」玉日は、あどけなく、うなずいて見せた。父の兼実が、