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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

四

どちらでもよろしい」

四

後ろでひしめいている学僧たちの中で、

「阿闍梨、よけいなことは仰せられずに、一同の疑問について、疾く、糺されい」と、誰かがどなった。四王院は、うなずいて、

「座主!」と膝をすすめた。

「――今日、吾々が推参いたしたのは、二十八日の大戒について、ちと、解せん儀があって参ったのでおざる」

「ご不審とな、何なりと、問われい」

「ほかではない」静慮院も、共々に、詰問の膝を向けて、

「当、叡山はおろか、日本四ヵ所の戒壇においても、まだかつて、範宴のごとき童僧が、伝法授戒をうけた例しは耳にいたさぬが、そも、座主には何の見どころがあって、敢て、法城の鉄則を破ってまで、あの稚僧に、戒を授けらるるのか……。それが解せんことの第一義でござる」

返答によっては、貴人の系門であろうと、座主であろうと、ゆるすまいとするような殺伐な空気が、四王院と静慮院の二長老を背後から煽りたてていた。

慈円は、ほほ笑んで、

「はてさて、仏徒のまじわりもひろい。一院一寺をもあずかるおのおののことゆえ、それくらいなことは、ようご会得と存じていたが」

「山の鉄則を紊すような、さような心得は、相持たん」