Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
六
――で、那珂領の国主佐竹末賢殿が、はるばる領下の祈願所へ京都から召し呼ばれ、国中の山伏の総司として崇め、末派十二坊の支配をさせているのでござります」
「む……なるほどのう」
「そのため、当の修験者は、数年来、諸人の尊敬をあつめ、飛ぶ鳥も落す勢いにござりましたが――折から、お師様がこの稲田へお越し遊ばされ、ひたすら念仏弘通の教化にお尽しなされましたので、それからというものは、一日ごとに、この地方一帯に、念仏者は殖えて行くばかりですし、修験者の一派は、十二坊ともに、目に見えて衰微して参りました」
「…………」親鸞はかろく顎をひいて苦笑した。さてこそ、ここにも小人の嫉視かと、蠅のようなうるささを感じるだけだった。
――が蓮位も百姓たちも、いつかは上人の耳に入れて、その対策を講じようとしていたものらしく、
「衰微したと申しても、なにぶん、国主佐竹家の庇護もあり、末派十二坊の勢力は、なかなか侮り難いものの由にござります。――のみならず、極く、近ごろのうわさによれば、その豊前の僧都をはじめ、十二坊の優婆塞の輩が、かくては安からじと、この稲田の草庵を法敵と見なし、街道や諸郡へは、邪教を調伏せよと、愚民をそそのかし、一方、板敷山には、呪詛の壇をしつらえて、日々夜々、山伏の群れが、念仏滅亡、上人調伏の護摩を焚き、精と根のあらんかぎり