Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

五

「もう明けますか。……ああそういえばすこし疲れた、わたしはこれから楽々と無我の眠りに遊べるが、人間に与えられたこの甘睡すらできずに悶々と今日の空の下に圧されて暮す人もあろう。そうだ、黒谷の法然上人の御口授を思いだした。――南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」丘の上の破れ果てた御堂の縁に、彼が易々と木の葉虫のようにごろりと横になったころ、一方の警吏は、月輪家の裏門の戸をどんどんとたたいていた。

五

おとといも昨日もまた今日も、聖光院の人々は師の房の姿を見なかった。針ほどの光も忌むように一室へ閉じ籠ったきりの範宴は、その中から鋭い声でいったのである。

「誰もここへ参ってはならぬ。私のゆるさぬうちに入ってきてはなりません」坊官の木幡民部は捨てておかれないというように、性善坊や覚明と膝ぐみになって憂いの眉をよせ、

「医家を迎えて、診ていただいては――」と嘆息にいう。

「お怒りになろう」二人は首を振った。

「この身に、医や薬師はと、先ごろもきついお顔で仰っしゃられた。吾々には推し計られぬご気質なのじゃ、また、そのご気質でぶつかったものを解くなり頷くなり打ち砕くなりしてしまわぬうちは、よい加減にご自身をなだめて生きてはおられぬお方なのだ。