Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
八
そして、ほとんど半死半生のすがたになった彼を、萱原の枯れ木の幹に賊たちは縛りつけて、やがて、範宴の身も、朝麿の身も、同様に、うしろ手に縛しめて、
「ざまあみろ、いらざる腕立てをしやがって」と、凱歌をあげた。
そして、野盗の手下は、当然の労銀を求めるように、性善坊のふところから、路銀を奪い取って、
「生命だけは、お慈悲に、助けてやる」といった。
性善坊は、そんな目にあっても、まだ、賊に向って罵ることばをやめなかった。
「悪魔どもめ! 汝らは、他人の財物をうばい、他人を苦しめて、それで自分が利を得たとか、勝ったとか思うていると大間違いだぞ。そうやって、横手を打っていられるが、それらの罪業はみな、自分に回ってくるものなのだ。おのれの天禄をおのれで奪い、おのれの肉身をおのれで苦患へ追いやっているのだ。今にみろ、汝らのまえには、針の山、血の池が待っているだろう」
「あははは」野盗の手下たちは、放下師の道化ばなしでも聞くように、おもしろがった。
「この坊主め、おれたちに向って、子どもだましの説法していくさる。地獄があるなら、見物に行ってみたいくらいなものだ」一人がいうと、また一人が、