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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし、四、五年見ない慈円のすがたは、まだ初老というほどでもないが、かなり老けていた。

「僧正にも、お変りなく」範宴がいうと、

「されば、花鳥風月と仏の道におく身には、年齢はないからの」と若々しく慈円は微笑した。そして、

「このたびは、法隆寺へ修学のよしじゃが、あまり励めて、からだを、そこねるなよ」

「覚運僧都について、疑義を、御垂示うけたいと存じて参りました。からだは、このとおり健固にございますゆえ、どうぞ、御安心くださいまし」後ろの小縁にひかえていた性善坊が、そのとき、畏る畏るたずねた。

「ついては、この折に、御養父の範綱様や、また御舎弟の朝麿様にも、十年ぶりでお会いなされてはと、私からおすすめ申しあげて、実は、これへ参る先に、六条のお館をさがしました所が、まるで町の様子は変って、お行き先も知れません。で、――青蓮院でおうかがいいたせば分るであろうと、戻って参ったわけでございますが、範綱様にはその後、どこにお住まいでございましょうか」

「その儀なれば、心配はせぬがよい。かねて、約束したとおり、変りがあれば当所から知らせるし、知らせがないうちは、お変りのないものと思うていよ――とわしが申したとおりに」