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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

「――困ったことになりました。なんとか、貴僧に、よいお考えはあるまいか」と、いう。僧正の例の問題である。

一首の和歌が、こんなに、険悪な輿論を起そうとは思わないので、僧正はじめ、僧正に親しい人々もわらって抛っておいたところが、その後、問題は、禁中ばかりでなく、五山の僧のあいだにも起って、慈円放逐の問責がだんだん火の手をあげてきた。そして、

(青蓮院を放逐せよ)とか、はなはだしいのは、

(遠流にせよ)などという排撃のことばをかざして、庁に迫る者など、仏者のあいだや、官のあいだを、潜行的に運動してまわる策士があるし、朝廷でも、放任しておけない状態になったというのである。

で――いちど僧正を参内させ、御簾の前にすえて、諸卿列席で糺問をした上、その答えによって、審議を下してはどうかというので、この間うちから、青蓮院へ向って、たびたび、お召しの使いが立っている。ところが、僧正は、

(古今、詩歌に罪を問われたる例なし、また、詩歌のこころは、俗輩の審議に向って、説明はなし難し)と、いって、参内の召しに、応じようともしないのである。

再三の使者に、しまいには、頑然と首を振って、