Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

もので……。はははは、失礼なことを申しましたが……それでは進化がございません、いつまで、己が身一つ救えずに、うろうろと乞食するがやっとの行で、それでは、野良犬も修験者も、変りがないといってもよいくらいなものでございましょう」

「この、おびん頭盧めッ!」ぴゅう――と杖がとたんに唸ったと思うと、

「あっ……」と、峰阿弥は、俯つ伏した。

「生意気なっ、生意気なっ」つづけざまに、弁円は、打ちすえた。峰阿弥の抱いていた琵琶は、糸が刎ね、海老尾が折れ、胴が、砕けた。

「黒っ。――さあ寝よう」吠えたける犬を抱いて、弁円は、元の場所で眠ってしまった。

…………

白々と夜の明けてきたころだった、呼び起されて、弁円がふと眼をさますと、ゆうべの峰阿弥が、火を焚いている。恨みがましい顔もせず、にこと笑って、

「山伏どの、干飯が炊けました。味噌を舐ぶって食うと美味い、ここへ来て召食がらぬか」と、いうのである。

見れば、欠けた土鍋の下に、燻べているのは、砕かれた琵琶であった。

飯のにおいに、黒は吠える。弁円は、その首をつかまえて、

「餓鬼めっ、後で食わす、乞食法師の残りなど、食いたがるな」