Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
なにをつつみましょう、私は七名の側女を置いておりました。それを皆、あの火災の翌る日、それぞれの国元親もとへ帰しました。また、山吹も仰せのように計らいました。妻へは両手をついて、過去を詫び、この後も誓いあいました。わが子たちへも、多年の父らしからぬ行いを謝しました。領民には、来る年より、年貢を下げるつもりでおりまする。側女の衣装や身のぜいたくに費やす金をもって、召使の功を賞し、貧しい民をうるおしたいと思い出しました。――だが、まだ私の心は、それだけでは慰みません。――上人、どうしたら過去の償いができましょうか。それを教えていただきたいのです」
三
親鸞は黙然と眼をふさいで聞いていた。初めのうれしげな面のかがやきが次第に沈黙に変ってゆく――。明らかに年景のことばが何か胸を重くふさいできたのである。
「ようわかりました」こういうと、またしばらく黙っていた。年景は、悔悟の涙の中に顔をしずめたままであった。
「おん身が、そうした心に責められているらしいことは、あの火災の後よそながら愚禿もながめておった。――したが、その悔いに責められるのあまり、善根にいそぐお心はうれしゅうござらぬ。