Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
二
「なに、蔵人が」不審顔をして、平盛国は、奥から出てきた。蔵人は、彼を見るとすぐ、
「お人伝てには、ちと申し兼ねる大事です。相国へ直々に、お会わせ下さるならば申しのべるし、さもなくば、このまま立ち戻る所存でござる」と、昂奮した声でいった。
二
蔵人は、庭へまわされた。庭には、侍たちが、きびしい眼をして、彼の姿を、一歩一歩監視していた。
「坐れっ!」大喝されて、蔵人は、
「はっ」思わず、敷物も求めずに、大地へひざまずいてしまった。
ふと見ると、相国清盛は、中門の廊まで出て、立っていたのである。五尺二、三寸の中背な人物で、体も肥満質なほうではない、むしろ肩が尖っているし、頬骨は高く痩せているといったが近いであろう。それでいて、廊の天井へいっぱいになるほど、偉きく見えるのであった。左右の足もとに、ずらりと並んだ近侍たちの頭が低いためもあるし、また、彼の一身にかがやいている勢威というものが、そう見せるのでもあろう。
色は白く鼻ばしらが鋭いほど通っている。平家一門の多くの者がそうであるように、彼もどこか貴族的な美男型の容貌をそなえているが、きかない気性は大きな唇元にあらわれているし、武士らしい睨みは、やや窪んでいる眼と、毛のこわい眉毛にあり余っていた。