Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

三

「よいか。まだ、おまえの知らないことがあるぞ。教えてやろうか――それはな、おまえの実の父、藤原有範は、世間には、病死といいふらしてあるが、まことは、こっそり館をぬけだして、数年前から、源三位頼政の一類と一緒に謀叛をたくらんでおったのじゃ。そして、頼政入道や、その他の者と、宇治河原で、首を打たれたのだ。……どうだ知るまい。知っているのは、わしの父、成田兵衛だけだ。わしの父はな、宇治の平等院で、源氏武者の首、七つも挙げたのだぞ」

三

今の父は、後の養父だと人がいう。

どうして自分には真の父がないのか。寿童丸のことばをそのまま、信じはしないでも、十八公麿は、しきりと、それを考えるようになった。母に、訊ねると、

「お父君は、和子が四歳の年の春に、お亡くなり遊ばされたのじゃ」

吉光の前は、そう明らかに教えた後で、いいたした。

「けれど、和子は、そのために、この六条の伯父君の手にそだてられて、御猶子となられたのです。世のことわざにも、生みの親よりは育ての親という、御養父様の恩は大きい。忘れてはなりませぬぞ」

「はい」

十八公麿は、うなずいたが、すぐ次の問いに、母を驚かせた。