Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
あまりに学問へ深入りして、学問の病に捕われると、結局、死が光明になってしまうのだ」
「範宴は、そんな厭世家だったかなあ」
「仁和寺の法橋や、南都の覚運僧都などへも、遺物を贈ったというくらいだから嘘ではあるまい」
「では密行に入ったまま、ずっと、絶食でもしているのか」
「噂を聞いて、幼少から彼を育てた慈円僧正が、たびたび使いをのぼせて思いとまるように苦言しているというが、どうしても、死ぬ決意らしい」
「そうか……」と、人々は太い息をもらし合って、
「それや、姿の見えない理が解けた。おたがいに学問もよいほどにしておくんだなあ」
と――薪を枕にして寝そべっていた一人の僧が、
「あははは」手を打って哄笑した。
「お人良し! お馬鹿さん! 君たちはおめでたい人間たちだ。もっとも、これだから僧侶は飯が食えるのだがね」
「誰だ、そんな悪魔の口真似をする奴は」振向いてみると、この山の学僧のあいだで提婆達多と綽名をして呼んでいる乱暴者であった。
「提婆、何を笑うんだ」
「これが笑わずにいられるか。範宴が遷化するって。……ははは、臍がよれる。なるほど、密行はしているだろう、しかし、その密行がちがっているんだ」