Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
男は誰ぞと尋ぬれば
松が崎なるすき男
舞いぶりがおかしいといって、一同は、やんやと手拍子をあわせて爆笑した。
盗人にも盗人の理窟があり哲学があるとみえて、ここにいる限りの人間どもは、こうして家なきを憂えない、妻なく子なく身寄りなきを淋しがらない、また、明日の食い物もなく、明日は獄吏の手にかかって河原のさらし首となろうも知れない一寸さきの運命さえも、決して悲しもうとはしない。
しかも、今の一瞬に、大満足をしているのだった。この刹那さえ楽しくあればよいとして――
ところへ。
野末のほうから風に乗って悟空のように素ッ飛んできた一粒の黒い人影があって、近づけば、それは子供か大人かわからない例の蜘蛛太であった。
「頭領、行ってきました」新しく加わった仲間を見ると、連中は、彼の首っ玉にからみついて、
「ご苦労、ご苦労」
「さあ、飲め」蜘蛛太はその手や顔を払い退けて、
「頭領に話をすましてから飲むよ。酒はいいから、少し静かにしてくれ」
三
「どうだった、様子は?」四郎が、蜘蛛太に向ってこういった仔細は、明日の夜、仕事に入ろうと目をつけているさる長者の家構えを、敏捷なこの小男に、あらかじめ探りにやったものであった。