Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
がッたりで、すっかり仕事がしにくくなってしまった。――どうもこのごろの世の中はおもしろくねえ」述懐して、暗に乾児たちへも、このごろの収穫の貧しい理由をいって聞かせると、蜘蛛太は、小賢しい眼をかがやかし、
「頭領、そう落胆するにもあたりませんぜ。こんな時にゃいつでも用の弁じる金箱を頭領は持っているはずじゃありませんか」
「金箱を」
「忘れたんですか。――前の聖光院の門跡を」
「綽空か。あいつのことも、思い出さねえではないが、今では、法然上人の門にかくれているんではどうにもならねえのだ。俺は、いちど吉水へ忍びこんで法然房と問答したことがあるが、あの上人だけは何だか怖い気がして、二度と吉水へ行く気になれねえ。それにあの吉水院の僧房には、平家や源氏の侍くずれが沢山いて、下手に捕まりでもしたら飛んだ眼にあうからな」
「ところが、そんな心配は御無用というやつですぜ。綽空は、ついここから、二十町ばかり先の岡崎に住んでいるんで」
「岡崎に?」四郎は、眼を光らせて、
「そいつは初耳だ。ほんとに岡崎にいるとすれば、汝たちにも、また美味い酒を飲ませてやれるが……」
四
大きな唇をむすび、顎をすこしひいて、々と邪智のかがやく眼をすえながら、四郎は考えこんでいた。