Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
往生とは、必ずしも最期という意義にはあらず、死にも非ず、文字どおり、往きて生きること、すなわち、往生なのでござる。――往きて生きんかな、往きて生れんかな。御仏の功力――大慈悲の恵みこそは――生きんとする者にのみこそ、始めて無辺の照光あるものでござる」彼方の道場から若々しい力のこもった法話の声がきこえてくるのだった。法然の声なのである。
月輪殿はそこに控えている間を、黙然と、うつ向いて耳を澄ましていた。
法然の声はさらにつづいてゆく。
「――しかしながら昨日まで、おのおのの歩まれてきた道は、自力難行の聖道門でござった。同じ住むを目的とするも、その道のいかに難く、いかに惑い多く、またいかに達し難き道門であるかは、つぶさにご体験あったことと存ぜられる。では、わが浄土門他力の御法はいかにといえば、かの竜樹菩薩も仰せられたごとく――仏法に無量の門あり、世間の道に難あり易あり、陸路のあゆみは則ち苦しく、水路の舟行は則ち楽し――とあるとおりでござる。天親菩薩は、千部の論師といわれたお方なれど、往生の一段にいたっては、あまねく諸の衆と共に、安楽国に往生せん――と、一心に尽十方無碍光如来に帰命したまい、曇鸞大師は、仙経を焼きすてて、他力に帰し、道綽禅師は、大集月蔵経のうちに億々の衆生、行を起し道を修すといえども、まだ一人も