Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
時の叡山の座主は、慈円僧正であった、僧正と月輪禅閤とは肉親である。
その月輪公は、吉水の檀徒のうちでも、最も熱心な念仏の帰依者であるばかりでなく、その息女の玉日姫は元の範宴少僧都――今では善信といっている青年僧と結婚して――大きな社会的問題の波紋を投げている者の妻となっている。その善信も、元は叡山に学び、叡山に奉じていた裏切り者である、それが今では吉水へゆき、法然に参じ、月輪公の聟となり、座主の僧正とも、縁につながる者となっている。
(売教徒め!)ここにも、彼らの感情や、憤恨があった。
七
「それで、座主は罷められたわけだな」
「もう鎮撫の道がなく――」
「お苦しい立場だった」森の中に集まった吉水の弟子たちは、話してみればみるほど、
叡山と吉水
こう二つの対立が、複雑であることに気づいた。
「つまり、叡山が騒めいているのは、宗教が問題ではなく、権力の争いを売りかけているのだな」
「その裏に、自尊心だの、嫉妬だの、いろんな感情も潜在して」
「こいつは、どうしても、ぶつからずにいまい、吉水の吾々にしても、黙って見ているのも芸はない、売られる喧嘩なら買ってやる、彼らが、座主を山から追い下ろすなら、われらはその慈円僧正を擁して、飽くまで立つし、彼らが、朝廷へ讒訴するなら、われらも、朝廷へ弁解しても、闘ってやる」