Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
「どうしてくれよう」今となって、多少のためらいを感じているもののように、一人がつぶやくと、
「――斬れっ、勿論、斬るのだッ」一人が、薙刀の柄を持ち直して、鍔を鳴らした。
「いや、斬らせんっ」覚明は、師の善信が叱咤することばに耳をかさないで、板縁から飛び降りた。そして彼らと善信のあいだに、諸手をひろげて、
「悪僧どもっ、三つの答えは、おれがしてやる。さあ来いっ」善信はうしろに在って、その態を悲しむように、覚明を叱りつけた。しかし、覚明は肯かないのである。
「――地獄にも堕ちろ、師の破門も忌わぬ。このために数珠を断って、外道へ落ちるともやむを得ん。魔に対しては、降魔の剣、邪に対しては破邪の拳、まごまごすると、おのれらの素っ首から先に申しうけるぞっ」
六
薪に油である、覚明の投げたことばは、山法師たちの顔を、すべて火にさせた。
「吐ざいたな、広言を」
「いつぞや、山門の者を、手痛い目にあわせた下手人も、こいつであろう」
「こやつから先に成敗してしまえっ」吠え合うと、一人が、
「かくのごとく」と、いきなり薙刀を舞わせ、覚明の頭蓋骨を横に狙って、ぶんと払ってきた。
「児戯。何するものぞっ」