Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

うわさを聞いて、縮みあがったのだろう、かくの通り、法然上人以下、門弟百九十余名、連名をもって、叡山へ謝罪文を送ってきた。今、それを読みあげるから、静かにして聞かれい」

一人の山法師は、大講堂の縁に立って、吉水から法然上人以下百九十余名の名をもって送ってきたという誓文を、朗々と、高声で読み初めた。

二

近ごろは健康もすぐれず、吉水禅房の一室に閉じこもって、めったに庭先の土も踏まない法然であったが、彼にはなにもかも分っていた。

(捨てておけない)と感じたのが、つい二、三日前のことであった。

「信空、筆を執って賜も」高弟の法蓮房信空が、

「はっ、何事を」

「わしの申すままを」と、法然はしばらく眼を閉じていたが、やがて――

敬ッテ当寺住持三宝

護法前神ノ宝前ニ投ズ

と低い声で、口述し初めた。

信空は、上人の唇から、糸を吐くように出る文言をそのまま筆写して行った。かなり長文であった。

「……しばらく」と、信空は、上人の息もつかせない口述を待ってもらって、そっと懐紙を出して、涙を拭いた。

写してゆくうちに涙が出て、ともすると、紙の上へ落涙しそうになるのだった。怺えても、怺えても、泣かずにいられない言葉なのであった。