Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
研ぎたての刀を横に置いたように、加茂川の水は青かった。ふり仰ぐと冱寒の月は冷々と冴えているのだった、かかる折には望ましい雲もいつか四方にくずれて。
「ああ……」
安楽房は、橋の袂にもたれて、骨に沁み入るような瀬の水音を聞いていた。――お師の上人はどうなされたのか? 吉水門の人々はどうなったのか?
ふと、その答えが、傍らの橋畔に見出された。いかめしい厚札の高札に書かれてある官の掲示である。吸いつけられるように、彼はその前に立った。読み下してみると、
此度、南北の議奏、叡聞に達し、諸宗の依怙、人心の謀りに依る。茲に源空(法然上人)安元元年より浄土門を起す、老少ことごとく稼業を捨て、あまつさえ法外科五十余、之れに依って、自今、浄土念仏禁止せらる。
猶、一声もこれを停止す。
「あっ……あっ……。なお一声もこれを停止す。……では……」
安楽房は、凍てた大地へ打ち伏して、わっと男泣きに、泣いてしまった。
五
安楽房は、血を吐いたように、失神していた。嗚咽をもらすだけで、身も骨も髪の毛も、冬の月と大地に、氷になるのさえ感じないでいた。
「……済みません! お詫びのいたしようがありません! わたくしはこれをどうしてお詫びしたらいいでしょうか。