Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
奉行の右衛門尉経雅は、
「――会いたいと」
「そう申しまする」
「引っ搦めて、白洲へ曳け」夜半をすぎていたが、松明の火は、諸方に焚かれ、そこばかりが赤く明るかった。
安楽房は、縄目をうけ、白洲に坐ると、すべてを隠さなかった。ありのままにいった。そして、
「師上人は元よりのこと、その他の同門信徒たちには、なにも知らない儀であります。この身は、いかような極刑に処せられましょうとも、決して、お恨みはいたしませぬが、あわれ、御仁恕をもって、念仏門閉止のお罰は、ひとえにお寛大を賜わりますよう、わけても師の上人は、ここ年来、病弱、且つ、専念御行状をも慎まれている折でもありまするし」
血を吐かないばかりに、彼の声は、慚愧と哀涙と熱烈な真心をつくして縋るのであった。――だが経雅は、彼のいうところなどは聞こうともしないのである。
「汝と共に、鹿ヶ谷におったはずの住蓮は、いずこへ潜伏したか」と、追求し、また、
「松虫の局と、鈴虫の局のお二人は、何地へ落とした。それをいえ」安楽房が、それについては、一言も吐かないので、経雅は、
「こいつ、自分の勝手なことには、饒舌を恣にし、奉行の糺問には唖を装っておる。