Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
――いやと仰せあっても、おれはすがりつく、しがみつく。……それよりほかに、弁円の生きる道は見あたらない。お願い申しあげる、お聞き下されい」真実の声だった。
親鸞は、かろく、顔を横に振ってみせ、
「いやいや、おことばが違う。――若年のころは知らず、近ごろに至って、親鸞がひそかに思うに、この愚禿が、人に何を教えてか、弟子を持つなどといわれるより、それゆえに親鸞は一人の弟子も持たぬ者と思いおります。身のそばにいる人々は、みな如来の御弟子、本願の同行」
「オオ」飛び退って、
「そのおことば……そのおことばこそ……」
弁円は、掌を合せて、いつまでも身を伏していたが、やがて、兜巾や戒刀を身から取り除けて、
「この場を去らず」と、頑固な意志を示して誓った。――だが、親鸞は、その手をすくい取って、
「まあ、部屋へござれ。四方の話、越し方の訪れ、語り明かそうほどにの――」
そして奥へ向って、親鸞は、ただの百姓家の翁のように、無造作に呶鳴った。
「これよ、誰ぞ出てこんか、わしの親しい幼友だちが見えてござる。ここへ洗足を持ってきてくだされ」
河和田の平次
一
そこはつい昨日まで、ぼうぼうと芦の生えていた沼だった。