Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
酒飲みの亭主を持ったら、酒の燗ぐらいはおぼえておけ」
「すみません、暖め直してきますから」
「いいいい。後のやつを、もっと熱くしておくんだぜ。それに、肴といやあ、毎晩、芋か蓮根だ。あしたは弓を持って、裏山の小鳥でも猟って焼いておけよ」
「いつも、そう思いながら、つい織仕事の暇も惜しいものですから」
「云い訳は止せ、酒がまずくならあ。気のきかねえ阿女を嬶に持つと、こうも世話が焼けるものかなあ」
「さ、こちらのが燗きました。熱いのをお酌ぎいたしましょう」
「熱ッ。……どじめッ、こぼさねえように酌げねえのか」
「あ、かんにんして下さい」
「う、うーい」平次郎は、おくびをしながら、
「ここんとこ、久しくこの腕ッぷしを振り廻さねえから、癇の虫が退屈しやがって、なんだか、こううずうずしているのだぞ」
「あまり過ぎると、体にこたえますし、あしたの仕事もありますから、もう横になってお寝みなさいませ」
「この横着者め、おれを寝かせて、てめえも早く楽をしてえのだろう。……ま、まだいくらも飲んじゃいねえ、もう少し燗けてこい」
二
良人の酔いは、もう充分の度を超えているし、あしたの仕事に出る体のためにも気づかわれたので、