Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「おお、あの、日野塾でも、範宴さまとご一緒に、机をならべていた若殿でござったな」

「そうです。……ために、父の兵衛様は、人に顔向けができないといって、門を閉じておられましたが、近ごろ、沙汰するところによると、宗盛公から、死を賜わって、自害されたという話……」

「ああ、悲惨。――誰に会っても、そんな話ばかりが多い」

「ふりかえってみると、十幾歳のお年まで、お傅役として、寿童丸様のおそばに仕えていたこの私にも大きな責任がございます。――自体、わがままいっぱいに、お育てしたのが、悪かったのです。ひとり、寿童丸さまばかりでなく、平家の公達のうちには、戦を怖がって、出陣の途中から、逃げてしまうような柔弱者が、かなり多いのではございますが、まったく、私のお傅のいたし方にも、多大な過ちがありました」

「しかし、そのもとばかりの罪ではない。ご両親の罪――また平家自身のつくった世間の罪――。何ごとも、時勢ですから」

「でも、どうかして、いちど、故主の霊をなぐさめるために、寿童丸さまの行方をさがして、ご意見もし、また、微力をつくして、一人前の人間におさせ申さなければ、済まないと思うのです」