Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
まったく、自業自得と申すほかはありません」
夜来一椀の水も喉へとおしていない彼の声は、乾びていて、聞きとれないくらいに低い。しかしその音声のうちには烈々と燃ゆる生命の火が感じられ、そして、みずからを笑うがごとく、嘲るがごとく、またなおこのまま斃れてしまうことを無念とするような青年らしい覇気と涙がその面をおおっていた。
「お察しする」と、法印は呻くようにいって、同情に満ちた眼で、範宴の痩せて尖った肩に手をのせていった。
「立ちどまっていては、人目につく。歩きながら話しましょう」
八
肩を並べて、二人は歩みだした。四条の橋を東へ渡りかけて、
「法印、あなたは、西の方へお渡りのところではありませんか。こう行っては、後へ戻ることになりましょう」範宴が、ためらうと、安居院の聖覚は、首を振って、
「何、かまいません。友が生涯の彼岸に迷っていることを思えば、一日の道をもどるくらい、何のことでもありません」そういいつつ、歩む足も言葉もつづけて、
「今、あなたの真摯な述懐を聞く途端に、私の頭へ閃めいたものがあります。それは、きっとあなたに何らかの光明を与えると思う」
「は、……何ですか」