Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
そのうちの二、三名が、野の火をながめて、
「また土蜘蛛めが、この世をわが物顔に踊っているわい。一つ脅してやろうか」商売物の太い猪矢をとって、ひょっと四、五本お見舞申したのであった。
煙のごとくかき消えた賊の影はいったいどこへ行ったかと思うと、曠野のそれぞれな要所に潜りこむ穴があって、寒さをしのぐにも不足はなかった。
ぐっすりと寝たいだけは眠ったであろう、その翌る日、蜘蛛太はただ一人で、岡崎の綽空の庵から帰ってゆく、一人の被衣の女を見つけて、しめたとばかりにその後を尾行ていた。
五
幾日か後のことだ、綽空のすがたが夕方のほの明るい草庵の戸の前にもどってきて、例のごとく独り居のわが家へすがたを隠すとすぐに、がさがさと裏の林のあたりから落葉を踏む跫音と人声とが近づいて、やがて草庵の前に立ちはだかった天城四郎以下、数名の賊が、
「綽空、おるか」と、大声で内へいった。
「おう」と静かな答えである。
綽空はすぐ縁にすがたをあらわした。そこに、肩をいからせて立ち並んでいる者たちをながめても、かくべつな顔いろではなかった。
四郎は例によって野太刀のこじりを高く後へ刎ね、