Japanische Klassiker mit Furigana
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しんらん
親鸞
吉川 英治
Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme
しかし私は、はやこの老齢、それに、病もあれば、かかる有難いご法話を聴き得る余生も、そう長くはないと存じおります。……ついては、今生に思い残りのないよう、今日は、心の隅まで、お打明けもいたし、お尋ねもいたしてみたいと存ずるが、おさしつかえありますまいか」法然は、ふかくうなずいて、
「何にても、お尋ねなされ。この源空が知りたらんほどは、心を傾けてお物語り申しましょう」と、打ち解けた態でやさしくいう。
月輪殿は、ほろりと眼をうるませた。よほど、思いあまったものが胸に沈んでいることがわかる。上人は、見て取って、
「わしが呼ぶまで、誰も来るな。そこの廊架のつま戸も閉てておかれい」そういって、附随の弟子たちを遠ざけた上――
「さて、この法然に、さまでのご談合とは、いかなる儀にて候ぞ。ご懸念なく、おきかせくだされい」と、膝をすすめた。
十一
「――余の儀ではございませぬが、上人はもとより、持律戒行の清浄身におわすし、また、八十有余の御弟子たちも、みな、おごそかに戒を守っている浄行の御出家のみと存じますが。……さるを、かく申す私などは」
月輪殿は、ふと言葉を切って――自分の長い政治的な生涯を心のうちで振り返るように――