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Japanische Klassiker mit Furigana

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しんらん

親鸞

吉川 英治

Lesen Sie 親鸞 (しんらん) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 566.138 Zeichen · 1127 Bildschirme

Aozora Bunko

誕生して、まだ、まる二つにならない日野の十八公麿が、十五夜の名月に心のひとみをひらいて、無心のうちに、南無――の六音を唱えたということが、いつか隠れもない噂ばなしと伝えられる前に、洛東の吉水禅房では、期せずして同じ年に、法然上人が、専修念仏の新教義を唱道えだしていたのである。

後に思うと――法然上人の第一声と、幼い親鸞の第一声とは、ゆくりなくも、生るべき時代に――約束のない約束のもとに――秋を同じゅうして世に出たともいえる。浅からぬ因縁といえる。

法然の堂には、毎日、求法の民衆が、草のなびくように、寄って行った。

宮廷からも、お招きがあった。関白兼実も、聴聞した。はなはだしい平家の跋扈と、暴政と、いつそれがくずれて火をふくかもわからない危険な地熱とが感じられる一方に、そよと、冷やかな泉声でも流るるように、それは、民衆の不安と渇いた心に、争って、汲まれるのであった。

六条上皇が崩ぜられた。

改元して安元二年。吉光の前は、一年おいて、また一人の男の子をもうけた。――十八公麿の弟、朝麿である。

その朝麿が二歳、十八公麿が四歳となった。乳人にだかれている弟を、